今日は母の日です。母という言葉は聞くと、多くの人は「愛」という言葉を連想すると思います。母の愛は深いです。何しろ約10か月もの間、母親のお腹で育ち、生まれて最初に見る顔も母親なのですから、父親が敵うはずがありません。
戦争中、生死の境をさ迷いながらなんとか生還したひとりの兵士が、戦場で死んでいく兵士たちの最後の言葉は圧倒的に「お母さん」で、「お父さんと言った奴は一人もいなかった」と言ったと何かで読んだことがあります。
ところが聖書には実に驚くべき言葉があります。「女が自分の乳飲み子を忘れるだろうか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとえ女たちが忘れても、このわたしは、あなたを忘れない。」(イザヤ49:15)
「このわたし」とは、創造者なる神のことです。御子イエス・キリストの十字架の血をもって私たちの罪を贖われた父なる神のことです。
母親がお腹を痛めた我が子を忘れることはないでしょう。自分の子をあわれまないことも考えられません。しかし、万一そういうことが起こったとしても、「このわたしは、あなたを忘れない。」と聖書が啓示する神は言われるのです。
母親との関係が悪かったり、歪んでいたり、断絶している人もあるかもしれません。けれども、そのような人もいつかどこかで母親の愛に気が付くときが来るかもしれません。しかし、たとえそうでなくても神は私たちを忘れません。
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