普段の生活

毎朝の早天祈禱会では、スケジュール表の聖書通読箇所に従って輪読しています。昨日は、第一サムエル記17章。子供の頃に何度も教会学校でワクワクしながら聞いたあの「ダビデとゴリアテの物語」でした。

聖書がこう記していることに改めて心が留まりました。「ダビデは、石投げと石一つでこのペリシテ人に勝ち、このペリシテ人を撃って、彼を殺した。ダビデの手には剣はなかったが。」(サムエル記第一1750節)

ゴリアテはペリシテ軍の代表戦士、しかも巨人。対するダビデは若者で、しかも羊飼でした。サウル王は、自分の鎧兜と剣を身に着けるように勧めましたが、ダビデは慣れていないので、それを脱ぎ、5つの滑らかな石を入れた石投げを手に取りました。そして何と一撃でゴリアテを倒してしまったのです。

ダビデの勇気には感服します。イスラエルの戦士は、恐れをなして誰ひとりゴリアに立ち向かおうとはしなかったのですから。彼の勇気は、神への信頼の故でしょう。しかし、同時に普段の生活、生き様がどれだけ大切かを考えさせられました。彼が用いた石投げは、羊を襲う獅子や熊を撃退するために普段から日常的に用いていたものなのです。ダビデが、地味で目立たない羊飼いという委ねられた仕事に誠実に当たっていたからこそ成せた大事だったのです。

今、摂理に中に置かれた立場、務めに真実に向き合うことが将来の大事への備えとなるのだと、この物語は教えているようも思いました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次